ギャンブル依存症は病気なのか?――家族が知っておくべき本当の向き合い方

「どうして何度も約束を破るの?」
「意志が弱いだけじゃないの?」

ギャンブル問題を抱える家族を前にすると、
怒り・悲しみ・失望が入り混じるのは自然なことです。

しかし、正しく理解しないまま向き合うと、
家族も一緒に疲れ果ててしまいます。


ギャンブル依存症は病気なのか?

結論から言えば、
ギャンブル依存症は医学的に“病気”です。

正式名称は「ギャンブル障害」。
WHOや精神医学の診断基準でも、
精神疾患の一つとして認められています。

これは、
意志や性格の問題ではなく、
脳の機能異常が関与する状態です。


「やめられない」は嘘ではない

家族から見ると、
「本気でやめようとしていない」
ように見えることがあります。

しかし医学的には、
依存症が進行すると
衝動を抑える脳の働きが弱まることが分かっています。

本人も

  • やめたい
  • もう終わりにしたい

と思っていることが、ほとんどです。


家族がやってしまいがちなNG対応

善意からでも、
次の行動は状況を悪化させやすくなります。

  • 強く責め続ける
  • 何度も説得しようとする
  • 借金を肩代わりしてしまう
  • 問題を隠してしまう

これらは、
本人の依存行動を間接的に支えてしまう
共依存につながることがあります。


家族にできる「正しい距離の取り方」

大切なのは、
「突き放す」でも「抱え込む」でもありません。

  • 問題行動と本人を分けて考える
  • 事実だけを淡々と伝える
  • 感情的な議論を避ける
  • 家族自身の生活を守る

距離を取ることは、冷たさではなく回復への準備です。


治療につなげるためにできること

家族だけで解決しようとしないことが重要です。

  • 精神科・心療内科への受診
  • 依存症専門相談窓口
  • 自助グループ(GA・家族会)

家族が
「一人で抱えない選択」をすることが、
回復の第一歩になります。


家族自身も傷ついている

忘れてはいけないのは、
家族もまた被害者であるということです。

  • 怒り
  • 恐怖
  • 罪悪感
  • 無力感

これらを感じるのは、
あなたが冷たいからではありません。

支援が必要なのは、
本人だけではないのです。


回復は「関係を壊さずに続くプロセス」

ギャンブル依存症の回復は、
一直線ではありません。

  • 再発
  • 後退
  • 立て直し

を繰り返しながら、
少しずつ進みます。

だからこそ、
家族が消耗しきらない関わり方が必要です。


まとめ

ギャンブル依存症は、
「甘え」でも「だらしなさ」でもありません。

それは、
正しく理解し、適切に支援すべき病気です。

家族がすべてを背負う必要はありません。
助けを借りることは、逃げではなく、
守るための選択です。

まずは、
責める前に「知ること」から始めてください。