「愛されたことがない」と感じる人はなぜそう思うのか?
「誰にも本当に愛されたことがない気がする」
そう感じたことはありませんか。
実際に、愛されてこなかったかどうかを、
誰かが客観的に証明できるわけではありません。
それでも、
“そう感じてしまう心”が生まれるには、ちゃんと理由があります。
この感覚は、甘えでも被害妄想でもありません。
多くの場合、**長い時間をかけて作られた“心の解釈”**なのです。
愛は「あったかどうか」より「伝わったかどうか」
まず知っておいてほしいのは、
愛は「存在していたか」よりも、
「本人に伝わったかどうか」がすべてだということです。
親や周囲が、
自分なりに大切にしていたつもりでも、
それが安心や温かさとして届いていなければ、
子どもは「愛されていない」と感じてしまいます。
・言葉で伝えられなかった
・厳しさばかりが目立った
・忙しさで関われなかった
こうしたすれ違いは、決して珍しいものではありません。
条件付きの愛に慣れてしまった
「いい子でいれば褒められる」
「期待に応えれば受け入れてもらえる」
このような環境で育つと、
人は無意識に学びます。
“私は、何かを満たしたときだけ愛される”
すると、
何もしていない自分
弱っている自分
失敗した自分
そうした状態の自分を、
「愛される対象ではない」と感じてしまうのです。
比べられる経験が「足りない感覚」を作る
誰かと比べられる経験が多いほど、
人は自分の中に
「自分は足りない」
という感覚を抱きやすくなります。
・兄弟姉妹との比較
・成績や成果での評価
・他人との優劣
この中で育つと、
愛は“奪い合うもの”のように感じられ、
自分には十分に与えられていない、
という感覚が残りやすくなります。
「感情を受け止めてもらえなかった」記憶
泣いたとき
怖かったとき
寂しかったとき
その感情を
「そんなことで泣くな」
「我慢しなさい」
と流され続けると、
人はこう思うようになります。
“私の気持ちは大切にされない”
これが積み重なると、
「愛されていない」
という感覚に変わっていきます。
大人になっても続く「愛の証明探し」
「愛されたことがない」と感じる人は、
大人になってからも、
無意識に愛の証明を探し続けます。
・好かれているか確認する
・試すような行動を取る
・少しの距離で不安になる
でも、
どれだけ証明を集めても、
心の奥の不足感は埋まりません。
なぜなら、
足りないのは“今の愛”ではなく、
過去に満たされなかった感覚だからです。
「愛されていない」のではなく「受け取り方を知らなかった」
ここで大切なのは、
「本当に愛されていなかった」と
結論づけることではありません。
多くの場合、
愛は存在していたけれど、
受け取れる形ではなかったのです。
これは誰のせいでもありません。
ただ、環境と心の成長の中で、
そう感じるようになっただけ。
感じ方は変えていける
「愛されたことがない」と感じてきた心も、
これから先、少しずつ書き換えていくことができます。
・感情を否定しない
・条件を外して自分を見る
・安心できる関係を一つ持つ
それだけでも、
心は少しずつ「愛を感じられる場所」を広げていきます。

