生きる力とは何か

ただ呼吸しているだけでも、“生きる力”は動いている。

「生きる力」と聞くと、何か大きなことを成し遂げたり、
前向きに頑張ることを思い浮かべる方も多いかもしれません。
でも本当は、そんな立派なものではありません。

生きる力とは、もっと静かで、もっと確かなものです。
朝、目を覚ます。
ご飯を食べる。
涙を流す。
誰かの声に少しだけ安心する。
そうした小さな瞬間のすべてに、“生きる力”は息づいています。

たとえ何もできない日があっても、
布団の中で丸まって過ごす時間の中でも、
心のどこかではちゃんと「生きよう」とする力が働いています。
呼吸を続けていること、それだけでも十分なんです。

人は、立ち止まっても、生きています。
何もしていないように見えても、
心の奥では、回復の準備をしていることがあります。
それは見えないけれど、確かに存在している“生命の底力”。

この「生きる力」は、誰かに与えられるものではなく、
最初から、あなたの中に宿っているものです。
それは、環境や年齢、立場に関係なく、
どんな人の中にも平等に流れている命のエネルギー。

だからこそ、自分を責めすぎないでください。
今、頑張れていなくても、
心が折れそうになっていても、
あなたの中では確かに“生きる力”が働いています。

それは、目に見えないけれど、
確かにあなたを今日まで生かしてきた力です。
そしてこれからも、
あなたを明日へと運んでくれる力なのです。