人は、常に強くいられる存在ではありません。
どれだけ前向きで、どれだけ経験を積んでも、安心できる場所があってこそ心は安定します。
では、その安心できる場所を失ったとき、人はどうなるのでしょうか。
安心できる場所とは「物理的な場所」だけではない
安心できる場所と聞くと、家や職場、慣れ親しんだ街などを思い浮かべる人が多いかもしれません。
しかし本当の意味での安心できる場所は、それだけではありません。
・否定されずにいられる人間関係
・弱さを隠さなくていい空気
・「ここにいていい」と感じられる感覚
これらすべてが、人にとっての安心できる場所です。
つまり、場所というよりも、状態や関係性に近いものだと言えるでしょう。
安心を失うと、人は常に緊張する
安心できる場所を失うと、人の体と心は無意識に緊張を続けます。
・常に周囲の反応を気にする
・自分の居場所を探し続ける
・気を抜くことができない
この状態が続くと、心は休まる暇を失います。
安心がないということは、
「いつ追い出されるかわからない」
「次はどこに行けばいいかわからない」
という感覚の中で生きているのと同じです。
人はそんな状況で、穏やかでい続けることはできません。
感情が不安定になりやすくなる理由
安心できる場所を失った人は、感情が不安定になりやすくなります。
急に不安になる
些細なことで落ち込む
理由もなくイライラする
これは性格が変わったわけではありません。
心が常に「守る準備」をしている状態だからです。
守る準備が続くと、感情の振れ幅は自然と大きくなります。
それは、心が必死に自分を守ろうとしている証拠でもあります。
孤独は「一人でいること」ではない
安心できる場所を失ったとき、多くの人が孤独を感じます。
しかし孤独とは、単に一人でいることではありません。
「わかってもらえる場所がない」
「安心して戻れるところがない」
こうした感覚こそが、人を深く疲れさせます。
人は、誰かと常につながっていなくても生きていけます。
ただ、戻れる場所があるという感覚がないと、心は消耗していきます。
まず必要なのは「新しい安心」を探すこと
安心できる場所を失ったとき、人は自分を責めがちです。
「自分が弱いからだ」
「もっと強くならなきゃいけない」
けれど本当に必要なのは、強くなることではありません。
小さくてもいい。
完全でなくてもいい。
安心できる感覚を取り戻すことが、何より先です。
・一人で落ち着ける時間
・体が緩む習慣
・否定されない空間
それらは、新しい安心の種になります。
安心できる場所を失ったとき、人は壊れるのではありません。
守りながら、次の安心を探している状態になるのです。

