人の行動のほとんどは、
突き詰めると「欲求」から生まれています。
働くのも、恋をするのも、
物を買うのも、悩むのも。
人間を理解するとは、
欲求を理解することだと言っても過言ではありません。
人間の欲求は「段階」と「種類」がある
欲求は一つではありません。
また、同時にいくつも存在します。
大きく分けると、人の欲求は
- 生きるための欲求
- 心を守る欲求
- 自分を確かめる欲求
- 人とつながる欲求
- 意味を求める欲求
へと広がっていきます。
生存・身体に関する欲求(根本的欲求)
まず最も土台にあるのが、
生き延びるための欲求です。
- 食べたい
- 飲みたい
- 眠りたい
- 休みたい
- 痛みや不快から逃れたい
これらが満たされていないと、
他の欲求は後回しになります。
安全・安心を求める欲求
次に強いのが、
安心して生きたいという欲求です。
- 収入を安定させたい
- 住む場所を確保したい
- 健康でいたい
- 将来が不安すぎない状態でいたい
この欲求が満たされないと、
人は常に緊張状態になります。
つながり・愛情を求める欲求
人は一人では生きられません。
だからこそ、強く求めるのがこの欲求です。
- 誰かに必要とされたい
- 孤独を感じたくない
- 愛されたい
- 仲間がほしい
- 理解されたい
恋愛、友情、家族関係は、
すべてこの欲求に根ざしています。
承認・評価を求める欲求
多くの悩みの中心にあるのが、
認められたい欲求です。
- 褒められたい
- 価値があると思われたい
- すごいと思われたい
- 役に立っていると感じたい
SNS疲れや比較は、
この欲求が刺激されすぎた結果とも言えます。
自尊心・自己肯定の欲求
承認が外向きなら、
こちらは内向きの欲求です。
- 自分を嫌いになりたくない
- 自分を信じたい
- ダメな人間だと思いたくない
- 自分で自分を肯定したい
この欲求が満たされると、
人はかなり安定します。
成長・達成・自己実現の欲求
人はただ生きるだけでは満足しません。
- 成長したい
- できることを増やしたい
- 何かを成し遂げたい
- 自分らしく生きたい
これが、
仕事・挑戦・学びの原動力になります。
自由・選択を求める欲求
近年、特に強くなっている欲求です。
- 縛られたくない
- 自分で選びたい
- 支配されたくない
- 生き方を決めたい
この欲求が抑圧されると、
人は強いストレスを感じます。
快楽・刺激を求める欲求
理屈より感覚の欲求です。
- 楽しみたい
- 気持ちよくなりたい
- 退屈を避けたい
- ドキドキしたい
物欲、ギャンブル、娯楽、
SNSの依存性も、ここに関係します。
意味・価値・存在意義を求める欲求
最も抽象的で、
最も人間らしい欲求です。
- 自分の人生に意味がほしい
- 何のために生きているか知りたい
- 誰かの役に立ちたい
- 何かを残したい
この欲求が強まるのは、
人生の後半や、大きな転機のときです。
まとめ
人間の欲求は、
決して「わがまま」ではありません。
それは、
生きようとする力そのものです。
欲求に振り回されると苦しくなりますが、
欲求を理解できると、
自分にも他人にも優しくなれます。
まずは、
「今の自分は、どの欲求が強いのか」
それを知ることから、
心の整理は始まります。

