「なぜ、また借りてしまったのか」
「もうしないと決めたはずなのに」
借金を増やしてしまう人の多くは、
お金の計算ができないわけでも、
危機感がないわけでもありません。
むしろ、
苦しさを分かっていながら、やめられない。
そこに、この問題の本質があります。
借金を増やす人は「今の不安」に耐えられない
借金が増える瞬間は、
たいてい「未来のため」ではありません。
- 今月をどう乗り切るか
- 今日の不安をどう消すか
- この気持ちをどうにかしたい
借金は、
未来の自分を犠牲にして、今を楽にする行為です。
不安・焦り・恐怖が強いほど、
人は長期的な視点を失います。
「借りること」への罪悪感が薄れていく心理
最初の借金は、
多くの人にとって非常に重い決断です。
しかし一度越えてしまうと、
心理的なハードルは一気に下がります。
- もう一度くらいなら
- 前もなんとかなった
- 今回だけ
これは、
心が自分を守るために現実を軽く見せている状態です。
罪悪感が薄れるほど、
行動はエスカレートしやすくなります。
借金は「自分の価値を保つ手段」になることがある
意外に多いのが、
借金が自己否定を隠す役割を持ってしまうケースです。
- みじめに見られたくない
- 普通の生活を維持したい
- できない自分を認めたくない
本当は削れる支出でも、
「ここを落としたら自分が壊れる」と感じてしまう。
借金は、
生活ではなく
プライドや自尊心を守るために使われることもあります。
借金を重ねる人は「助けを求めるのが苦手」
借金を増やす人ほど、
実はとても真面目です。
- 人に迷惑をかけたくない
- 弱いと思われたくない
- 自分で何とかすべきだ
この思いが強すぎると、
相談という選択肢が消えます。
結果、
誰にも見えないところで
一人で借金を重ねてしまうのです。
借金の根っこにあるのは「自己否定」
借金問題の深い部分には、
次のような感情が潜んでいることが多くあります。
- 自分はダメだ
- どうせうまくいかない
- 頑張っても報われない
こうした自己否定があると、
「どうなってもいい」という投げやりさが生まれます。
これは浪費ではなく、
心の疲弊です。
お金の問題を解決する前に、心を立て直す
借金を止めるために必要なのは、
根性や我慢ではありません。
- 不安を言葉にする
- 誰かに状況を共有する
- 「もう限界だった」と認める
これらは、
弱さではなく回復の第一歩です。
お金の整理は、
心が少し落ち着いてからでも遅くありません。
まとめ
借金を増やす人は、
楽をしたい人ではありません。
多くの場合、
限界まで頑張ってきた人です。
だからこそ、
お金の話をするときは、
数字だけでなく、
その人の感情にも目を向ける必要があります。
借金は、
人生の失敗ではありません。
それは、
「助けが必要だった」というサインです。

