私たちは日常生活や職場で、無意識のうちに「与える人(ギバー)」と「受け取る人(テイカー)」として行動しています。どちらのタイプが幸せになりやすいのか、心理学の研究や現実の経験から見ていくと、意外な答えが見えてきます。
ギバーは幸せになりやすい?
ギバーは、自分の時間や労力を惜しまず他人を助ける人です。見返りを求めずに人に与えることを楽しむため、周囲から信頼されやすく、感謝されることが多いという特徴があります。
心理学者アダム・グラントの研究によれば、ギバーは短期的には疲れやすいものの、長期的には信頼関係や友情、職場での支援ネットワークが厚くなり、結果として幸せ度が高まることが分かっています。
また、ギバーは「人に与える自分」を通じて自己肯定感を高めることができ、精神的な満足感や生きがいを得やすい傾向があります。
注意点
ギバーは与えすぎると疲弊してしまうことがあります。人に頼まれると断れず、自分の限界を超えて動いてしまうと、心身の健康や幸福度を下げる原因になります。そのため、ギバーが幸せになるには、与えることと自分を守ることのバランスが大切です。
テイカーは幸せになれるのか?
テイカーは、自分の利益や成功を優先するタイプです。短期的には合理的に行動でき、効率よく成果を出すことがあります。しかし、長期的に見ると、人間関係で孤立しやすく、信頼や支援を得にくい傾向があります。
テイカーは他人に与えることが少ないため、周囲から感謝や協力を受ける機会も減ります。その結果、精神的な満足感や幸福度はギバーに比べて低くなることが多いのです。もちろん、テイカーでも戦略的に人間関係を築くことで、ある程度の幸せや成功は手に入りますが、心からのつながりや深い満足感は得にくいと言えます。
幸せの近道は「ギバーでありながらバランスを取ること」
研究や現実の経験から言えることは、ギバーでありながら自分の限界を守れる人が、最も幸せになりやすいということです。
ポイントは次の通りです。
- 与えることに喜びを見出す:人に手を差し伸べることで、自己肯定感や充実感を感じられる
- 適切に境界線を設ける:頼まれごとや負担が大きすぎる場合は、断る勇気も持つ
- 感謝を受け入れる:与えるだけでなく、相手からの感謝や協力を素直に受け入れる
- 自分も受け取る:必要なサポートや休息を遠慮せず受けることで、持続的に人に与えられる
こうしたバランスを意識することで、ギバーは長期的に信頼や支援ネットワークを築きつつ、精神的な充実感も得られるのです。
まとめ
- ギバーは他人に与えることで信頼や自己肯定感を得やすく、長期的な幸福度は高い
- テイカーは短期的な利益や効率は得やすいが、深い満足感や信頼関係は築きにくい
- 幸せになる近道は、「ギバーでありながら自分を守り、与えることと受け取ることのバランスを取ること」
結論として、与えることを楽しみつつ、自分を大切にするギバーが、最も心地よく幸せになれると言えます。

